令和元年12月23日(月)午後1時30分より、ホテルニューキャッスル「麗峰の間」にて、成年後見制度研修会を開催いたしました。
当日は施設の職員やケアマネージャー、相談支援専門員、地域包括支援センターの職員等の福祉職の他、弘前市近隣の市町村の行政職員、市民後見人や養成研修の修了生、一般市民等、155名の方々に参加いただきました。
研修会では、まず、水島俊彦弁護士(法テラス埼玉法律事務所)から「これからの地域を支える仕組み〜市民後見人の活動と中核機関の役割〜」というテーマで基調講演をしていただきました。
講演では、成年後見制度の概況や、利用促進がなかなか進まない阻害要因について、第三者後見人の不足、「本人情報シート」の活用、そして、意思決定支援についての事例紹介がありました。
基調講演後はシンポジウムとして、弘前市で活動している市民後見人2名の活動報告と、来年度の広域化及び中核機関設置に関する発表がありました。
シンポジウムを受けて、水島弁護士からは「後見人は常に悩みながら活動をしていて正答が無いことの方が多い」「後見人が選任されると、後見人に判断が委ねられがちで、本人が蔑ろにされる傾向がある」「後見人が全て抱え込むのではなく、関係者とチームで協力・連携し、本人の状態に合わせて、本人に合った制度利用を実現すべき」という助言がありました。
また、中核機関の設置についても「中核機関のイメージが、全国的に見ても共有できていない」「弘前圏域モデルを確立するためにはどうしたら良いか、既存のシステムやネットワークを生かしながら、検討を重ねていかなければならない」と助言いただきました。
「令和元年度成年後見制度研修会」参加者アンケート集計結果
弘前市役所福祉総務課から、開会の挨拶がありました。 来年度、弘前市成年後見支援センターが近隣の7市町村と広域化し、「弘前圏域権利擁護支援センター」となることの紹介がありました。 |
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水島俊彦弁護士の基調講演 | |
シンポジウム「弘前市民後見人の活動報告」 | |
シンポジウム「中核機関設置に向けた再考察」 | |
会場全体の様子 |
平成31年3月9日(土)午後1時30分より、ホテルニューキャッスル弘前3階「松の間」にて、「成年後見制度研修会」を開催いたしました。
当日は市民の方々をはじめ、行政、福祉関係者、法律職、教育機関等から、65名の方にご参加いただきました。
まず、竹内俊一先生(AS-J副代表/岡山ネット懇代表)から、「市民と行政の共働」をテーマに講演していただきました。成年後見センターのしくみや、意思決定支援について、岡山での実践的なお話をしていただきました。
その後は、三上絵理氏(社会福祉士/権利擁護あおい森ねっと)から、「弘前市成年後見支援センターに寄せられた相談について」報告がありました。相談件数をもとに、成年後見制度についてや、地域の今後の課題について話しました。
最後に、弘前市の市民後見人の2人から活動報告がありました。現在活動中の方と、既に終了した方の2名でした。市民後見人として活動した内容についての紹介や、不安と疑問、やりがいについてお話ししていただきました。
また、竹内先生から提案された「意思決定支援アセスメントシート」にもとづくグループワークも開催されました。会場からは、意思決定支援について、本人の意思を尊重することや、活用できる社会資源について、関係機関との調整等について、短い時間ではありましたが、活発に議論されていました。
会場全体の様子。 | |
竹内先生による基調講演の様子。 | |
市民後見人2名の発表の様子。 | |
グループワークの様子。 |
平成28年12月9日(金)午後1時30分より、ホテルニューキャッスル弘前にて、平成28年度成年後見制度研修を開催いたしました。
当日は、高齢者や障害者の施設、事業所、社会福祉協議会、福祉事務所、他市町村の役所等々、青森県内外から、計72名の方に参加していただきました。
研修会では、まず弘前市の市民後見人として活動した2名の実践報告がありました。
2名ともに、既に成年被後見人が死亡しているため、終了していますが、当時の市民後見人の活動をふり返りながら、本人との接し方やコミュニケーションの取り方、各種関係機関との連携、協力体制等で感じたことを報告していただきました。
次に、水島俊彦弁護士(法テラス八戸法律事務所)に基調講演をしていただきました。
テーマは「成年後見制度と意思決定支援」です。2014年に日本が「障がいのある人の権利に関する条約」(障害者権利条約)を批准したことで、従来の「成年後見制度」から、支援付き意思決定(意思決定支援)制度へ転換することが求められています。
実際にイギリスでMCA(意思決定能力法)を学ばれてきた水島先生からは、本人の意思を確認するためにどのような取り組みがされていて、どのような方法がとられているのか、その様子を動画で紹介してくださる等、とてもわかりやすいものでした。
研修会に参加された方々からは、「市民後見人の活動について感心する」「意思決定支援について知る良い機会になった」等々、様々な感想が寄せられました。
会場全体の様子。 | |
当日の資料です。 | |
市民後見人の実践報告の様子です。 水島弁護士からは、「本人(被後見人)の意思を読みとろうと努力されている」とコメントをいただきました。 |
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イギリスのMCAに関する動画が流されました。 |
平成28年度 成年後見制度研修会のアンケート集計結果はコチラ⇒
平成27年12月14日(月)午後1時30分より、ホテルニューキャッスル弘前「曙の間」にて『成年後見制度研修会』を開催いたしました。
当日は青森県内外から計85名の参加があり、施設や事業所、社会福祉協議会、事業団等の福祉関係者の他、認知症の高齢者や知的障がい等の子どもがいる家族の方、市民後見人養成研修の修了者等、様々な方々が集まりました。
研修会では、まず高山直樹先生(東洋大学社会福祉学科)から「地域を支える権利擁護のしくみ」というテーマで基調講演していただきました。
「成年後見制度」という制度が権利擁護ではなく「権利侵害」になる制度であること、本人の自己決定権を侵害してもいいと認めていること等の成年後見制度に関することをはじめ、地域で本人を支えていくためにはネットワークをつくることが重要であること等、あまり聞くことのできない貴重な講演でした。
次に、弘前市市民後見人の2名から、市民後見人として活動している実践報告がありました。2名とも、本人のことを中心に考えた活動をし、後見活動において苦労したことや、その活動をとおして「地域」を見直すことができたこと等、市民後見人でなければできない体験とその思いを発表してくださいました。
その次に、市民後見人監督業務を担当している鹿内葵氏(一般社団法人権利擁護あおい森ねっと)から市民後見人の活動を支えるための取り組みや、弘前市の成年後見制度に関する取り組みの発表がありました。
最後に、高山先生から市民によるシティズム・アドボカシーが最も重要であること、また、被後見人等だけでなく、市民後見人をはじめ成年後見人を支える体制をつくっていかなければならないというご助言をいただきました。
また、質疑応答では「成年後見制度は将来どのようになっていくのか」といった質疑があがり、成年後見制度だけでなく、私たちの地域をどのようにして支え合う地域にしていくかを考えるとても良い機会となりました。
会場全体の様子。 | |
基調講演の様子。 | |
シンポジウムの様子。 弘前市の市民後見人や地域での取り組みについてご助言いただきました。 |
「平成27年度成年後見制度研修会」アンケート集計結果はコチラ⇒(※pdfファイルが開きます)
平成26年9月24日(水)午後1時30分より、ホテルニューキャッスル弘前「桜の間」にて、『成年後見制度研修会および講演会』を開催しました。
当日は43名が参加し、まず「安心して暮らせる地域づくりを目指して〜地域での権利擁護支援〜」をテーマに、成年後見制度のしくみや概況について藤本祥平司法書士に基調講演をしていただき、その後は弘前市で実際に活動している市民後見人の実践報告と、市民後見人の監督業務を担当している鹿内葵氏(弘前市成年後見支援センター)の報告がありました。その後は参加している方からの質問に答える質疑応答の時間を設け、「親族の後見人をしている人でも市民後見人になれるのか」等の具体的な質問から「大変な業務だと思うが、市民後見人として活動してみてよかったことはあるか」等実際の活動に関する質問もあり、活発な質疑応答となり、市民後見人をはじめとする成年後見人等の監督業務の必要性が感じられました。
基調講演の様子。 成年後見制度の概況をはじめ、講師である藤本祥平司法書士の体験談等もあり、制度の仕組みや現状をよく知ることができました。 |
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実践報告の様子。 弘前市市民後見人の活動報告と監督業務を担当している鹿内葵氏の監督業務の報告をした後、司会者に当センターの管理責任者である三上富士子氏、助言者として藤本祥平氏でシンポジウムを行いました。 |
この他、当センターでは様々な研修や講座を開催しております。
詳しくは スケジュール のページをご覧ください。
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